急なライフスタイルの変化で、もしマイホームを手放すことになったら——
経済的にやっていけるのか、不安に感じたことはありませんか?
今回は、そうした「もしも」に備えるために、不動産一括査定サイト「イエウール」を使って、
自宅の売却価格を調べた体験談をご紹介します。
「いざという時、いくらで家が売れるのか」を知っておくことで、
「住宅ローン残高」-「売却価格」の差額がわかり、
あらかじめ、どのくらい貯金すればよいか見通しが立ちます。
この記事が、もしものときに慌てず備えるヒントとして、少しでも参考になればうれしいです。
自宅の売却価格を知っておく理由
私たちは築数年の戸建てに住んでいます。
売却する予定はありませんが、今回、不動産一括査定サイト「イエウール」を使って、自宅の売却価格を調べました。
「売らないのに、なぜ調べたの?」と思われるかもしれませんが、実は大切な理由があります。
急なライフスタイルの変化に備える
急なライフスタイルの変化で、マイホームを手放すときに、備えておきたいからです。
住宅ローンは、私たち夫婦の収入をもとに、毎月返済していっています。
どちらかが万が一亡くなった場合に備えて、返済が困難にならないよう保険に加入しています。
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とはいえ、人生には予想以上のことが起きるかもしれません。
- 離職
- 病気
- 親の介護のでUターン など
収入が減り、毎月の住宅ローンが返済できなくなったら、マイホームの売却も考えます。
ローン残高との差を知っておく
住宅ローンの残高は、銀行から定期的に通知が届くのでわかっています。
だから、マイホームの売却価格を知っておけば、
「ローン残高」-「売却価格」の差額がわかるので、
もしものとき、どのくらい貯金していればよいか見えてきます。
なので、売る予定がなくても、自宅の売却価格を調べました。
家は買ったときの値段で売れる?
住宅の売却価格は、調べるまでもなく、
「買ったときと、大体同じくらいで売れるのでは?」と考える方もいるかもしれません。
しかし、実際はそう単純な話ではありません。
いざ売却しようとしたときに、ローン残高が売却価格を上回ってしまうケースは珍しくないようです。
私たちのような戸建て住宅の場合、価格は「土地」と「建物」に分かれるので、それぞれの特徴を知っておくことが大切です。
土地の価格
土地の価格は、周辺環境・経済状況・都市計画などの影響を大きく受けます。
たとえば、新駅ができる、再開発が進むといったことで上昇するケースがあります。
過疎化やインフラの老朽化などで下落する可能性もあります。
そのため、土地の価格を正確に予測するのは難しいと言われています。
建物の価格
一方で、建物の価格は築年数に応じてに年々減っていくと言われています。
年月とともに建物が古くなり、設備も新築時より見劣りするので、資産価値が下がると考えられています。
私たちのような木造住宅の場合、「法定耐用年数」というものは22年と決められています。
建物の価格は新築から22年かけて徐々に減っていき、最終的にはほとんどなくなると言われています。

※この図は法定耐用年数と一般的な評価傾向をもとにした参考イメージです。正確な査定は専門機関にご確認ください。
ローン残高と住宅の価格の差額
土地の値段が思ったほど上がらず、建物の価格も年々下がっていくと、
ローンの返済が追いつかず、「住宅の価格」が「ローン残高」を下回ってしまうこともあります。
すると、いざ住宅を売却してもローンを完済できず、不足分を自分でカバーする必要があります。
イエウールで一括無料査定をやってみた
今回、マイホームの売却価格を知るのに、無料の不動産一括査定サイト「イエウール」を使いました。
不動産の相場はわからなかったので、複数の業者に査定を依頼して、大まかな価格帯をつかむために相見積もりを行いました。
中でもイエウールを選んだのは、公式サイトの「よくあるご質問」の中に、
「現時点での市場価値を知りたい場合でも査定は可能」と書かれていたからです。
査定は売却を前提に依頼するものだと思っていました。
ですが、イエウールでは将来のために売却価格を知っておきたいという目的でも、使用しても問題ないようです。
申込方法
これから、私たちが実際に行った、イエウールの一括査定の申込方法をご紹介します。
申込みはネットから簡単にでき、わずか3ステップ・10分ほどで完了しました。
入力項目は多く見えますが、選択式やチェック形式が多く、思ったほど負担には感じませんでした。
① イエウール公式サイトにアクセス
→ 公式サイトはこちら
② 物件情報を選択・入力
- 不動産のタイプ
(一戸建て・分譲マンション・土地) - 査定したい物件のエリア
- 現在の居住状況
- 間取り
- 周辺環境
- 物件との関係
- 依頼理由
- 売却希望時期
- 所持年数
- バルコニー/メインの窓の方角
- 土地の面積※
- 建物の面積※
- 土地の形状
- 建物の構造※
(木造・鉄骨造・RC造・SRC造) - 道路との接面状況
- 家の魅力
※住宅を買ったときもらった売買契約書、重要事項説明書が手元にあると、入力がスムーズです。
③ 個人情報を入力
- 名前
- 年齢
- メールアドレス
- 電話番号
不動産業者からの査定依頼
申込みが終わると、1時間以内に2社の不動産業者から電話で査定依頼の連絡がありました。
不動産の査定には「机上査定」と「現地確認査定」があります。
- 机上査定
現地確認は行わず、周辺の売買事例や相場、土地情報などをもとに価格を算出する - 現地確認査定
現地で詳細な確認を行い、建物の状態の個別性などを含めて価格を算出する
どちらの不動産業者からも現地確認査定を希望されましたが、机上査定を依頼しました。
現地確認査定はより正確な価格がわかりますが、現地対応が必要で、手間がかかるからです。
今すぐ売る予定はなく、価格の目安を知りたかったので、机上査定を選びました。
査定結果は、郵送でも対応してくれるようでしたが、申込時に入力したメールアドレスに送ってもらうようお願いしました。
査定結果
翌日までに、2社の不動産業者から査定結果が送られてきました。
不動産業者A | 不動産業者B | |
査定価格 | 3,938万円 | 3,709万円 |
仲介手数料など | 143万円 | 135万円 |
手取り金額 | 3,795万円 | 3,574万円 |
- 不動産業者によっては、査定価格に200万円以上の差がある
- 仲介手数料などの諸費用が意外と高く、手取り金額が大きく減ることに驚いた
もしもマイホームを手放すことになったとき、
「ローン残高」-「売却後の手取り金額」の差額
を自分たちで準備する必要があります。
今回の査定結果から、どれくらい貯金しておくとよいかわかりました。
いざというとき慌てないよう準備しておきます。
まとめ
急なライフスタイルの変化は、誰にでも起こり得るものです。
そのときにマイホームを手放すことになっても、
あらかじめ「住宅ローンの残高」と「自宅の売却価格」の差額を把握しておけば、
どれくらいの貯金が必要か、見通しを立てられます。
今回は、不動産一括査定サイト「イエウール」を使って、自宅の売却価格を把握しました。
この記事が、もしものときに慌てず備えるヒントとして、少しでも参考になればうれしいです。